2009.08.17
スタッフのプライベートタイム
精算できない僕
ある日の午後、コンビニエンスストアに立ち寄った。
お手洗いの引き戸に、貼り紙が貼ってあった
「未清算の商品を持ち込まないで下さい」
といった内容だ。
思わず僕は考え込んでしまった。
「清算されていないものはないはずだが…、精算ではないのかと…」
そして、以前本屋に立ち寄ったときにも、同じような貼り紙があったことを思い出した。
事務所に帰って、さっそく辞書で調べてみることにした。
講談社の『日本語大辞典』(平成元年発行 梅棹忠夫、金田一春彦、阪倉篤義、日野原重明 監修)によれば…
【清算】
① 法人の解散後、財産を整理、処分すること。
② 相互の債務・債権を差し引きすること。
③ 過去の関係を全部すてさること。
④ 精算。
【精算】
最終的にこまかに計算し直すこと (対義)概算
こうしてみると、清算には「精算」の意味があるのだが、自身としては、
仕事の場から離れれば、上記の③で解釈してしまう。
④は、前掲以前の辞書には載っていなかったので、ワープロの普及によって
使われるようになったのかもしれない。
どちらが正しいか悩みそうなものは、このほかにもある。
「改定」と「改訂」、「製作」と「制作」、「不要」と「不用」
などなど…
みなさんは、これらの違いを明確に述べることができるだろうか
できないのは、僕だけなのだろうか。
潮風に身を任せながら、しばらく黙考していた…
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