2009.10.03
家督相続 〜円満な相続のために〜
その4「尊厳死宣言公正証書」
今回は尊厳死宣言公正証書についてご説明します。
尊厳死宣言公正証書は、本人が尊厳死宣言を行うことにより、終末医療期に家族が医師に公正証書を提示して、本人が尊厳死を希望していることを伝達するために使われます。
機械に生かされているような情けない状況を回避したい、また,過剰な末期治療による家族への精神的経済的な負担や公的医療保険などに与える社会的な損失を避けたいという思いから、普段、「いざとなったら、延命治療は行わず、尊厳死を」といっていても、
いざというときに、家族が本人の回復する希望の捨てられなかったり、延命治療を終了する法的責任をもつ医師が尊厳死を拒む場合があります。
この公正証書をつくっても、確実に尊厳死ができるとは限らないようですが、その可能性をうんと高めることができます。