2012.02.15
トモヤンクンの経営・会計言いたい放題
付加価値を比較するための指標=労働生産性
付加価値は、絶対値ですので、なかなか比較がしにくいです。
そこで、労働生産性などの指標で比較を行うことになります。
労働生産性は、
労働者一人あたり、どれだけの付加価値を稼ぎだしているか、
という指標です。
すなわち、付加価値(利益+給与等)/労働者数で導かれます。
たとえば、10人の労働者の働く会社と、
100人の労働者の働く会社で、
どちらの会社が付加価値をより生み出しているか、
比較することができます。
= 企 業 間 比 較 =
業種により異なるものの、
中小企業における労働生産性は約2500円/時間です。
大企業が4000〜6000円代であることをみると、
中小企業が付加できる価値は限られてくるということができます。
(中小企業庁では、明確かつ実務的に、
粗付加価値=営業利益+給与・賞与+賃貸料+減価償却費として計算しています)
= 産業別労働生産性 =(円/時間)
製造業 2,976 6,611
卸売業 2,899 5,339
飲食宿泊業 2,704 2,609
小売業 2,596 4,590
運輸業 2,330 5,766
建設業 2,302 5,479
サービス等その他 2,268 4,408
※データ出典先:中小企業庁 2011年中小企業白書 第3部 第2章
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h23/h23_1/h23_pdf_mokuji.html