2012.06.04
社長応援日記
中小企業の増益と経営支援の関係 ~中小企業白書2012~
4月に2012年版中小企業白書が公表されました。
その第3部では、中小企業が、経営資源の充実に
どのように取り組んでいく必要があるかについて、
技術力及び経営力 の維持・強化の観点から分析されています。
今回の白書の中で、中小企業庁は、『中小企業の経営を支える取組』
について、以下のように結論しています。
中小企業の経営課題は、多様化、複雑化しており、
独力で厳しい内外環境を勝ち抜くよりも、
多様な担い手による中小企業の経営を支える取組を取り入れながら
経営していくことが重要である。
その結論の背景となるのが、以下のデータです。
■中小企業の経営課題(多様化、複雑化している)
営業力・販売力の強化 74.4%
人材の確保・育成 36.2%
販売価格引上、コストダウン 34.9%
財務体質の強化(借入金の返済など) 30.6%
技術・研究開発の強化 25.0% 他
■中小企業の経営相談(定期的な経営相談をしている会社は増益傾向)
定期的な経営相談をしている 35.7%
そのうち、相談相手 顧問税理士・会計士 68.1%
経営陣 34.9%
家族・親族 27.4%
メインバンク 17.5% 他
定期的な経営相談をしている会社
増益傾向 13.3%
横ばい 33.5%
減収傾向 53.2%
定期的な経営相談をしていない会社
増益傾向 7.6%
横ばい 28.1%
減収傾向 64.2%
相談することは、他人の意見を聞くことができるとともに、、
自社の問題点や自分の判断の良し悪しを
経営者自身も再検討することにもなります。
経営者は概して孤独になりがちなものですが、
気軽に相談できる相手を見つけたいものですね。
(もちろん、お気軽に相談してくださいねっ!)
参考HP:中小企業庁 中小企業白書(2012年版)
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H24/PDF/h24_pdf_mokuji.html