2012.07.13
社長応援日記
事業承継と技術・技能承継
皆さんの会社は、多くの技術を有し、
それを活用して事業を行っていることと思います。
しかし、その技術を実は、「会社」でなく、
「ある特定の人」に頼っているということはありませんか?
中小企業の技術競争力の位置付けを、5年前と比較してみると、
技術 競争力が低下していると回答している17%の企業のうち
「技術・技能承継がうまくいっていない」と 回答する企業の割合は70%と特に高いです。
定年や退職などで人材が流動する企業にとって、
技術競争力を保つためには、
技術を会社に留保するなんらかの仕組みが必要です。
たとえば、
「熟練技術・技能の標準化・マニュアル化」
「OJTによる人材育成」
「資格・認定制度等による技術・技能の評価」などがあります。
短期的に見れば、
優秀な人材を売上に直接関係しない時間に費やすことは、損です。
しかし、継続を目的の一つとしている企業は、
長期的視点を持つことが大切です。
実際に、技術・技能承継が上手くいっている企業のほうが、
上記の様な取組みを行っていると回答する割合が高くなっています。
次世代経営者についてだけでなく、技術・技能の承継についても
会社を継続させる上で重要な問題と言えます。
参考HP:中小企業庁 中小企業白書(2012年版)
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H24/PDF/h24_pdf_mokuji.htm