2015.02.13
社長応援日記
ピケティの凄いところ
皆さん、『ピケティ』ってご存知ですか?
1月のビジネス書トップ10のうち、3冊がこの『ピケティ』関連の本でした。
はて、なんのことだろうと調べてみますと、
フランスの経済学者の名前だそうです。
ピケティは『21世紀の資本』という著書で、
「資本収益率は、経済成長率より大きい。」という法則を
発表しました。
つまり、富裕層がその資産から得る収益は、
一般層が労働の対価として得る所得よりも多い。
すなわち
「なにも手を打たなければ、格差は拡大し続ける」。
これまで経済学で言われていた
資本主義社会が発展すれば、一旦格差は拡大し、その後縮小する
という定説を覆す法則です。
この法則や彼の考え方には、色々と反論もあるようですが、
私が敬服したのは、
彼が、20カ国以上の200年以上にも渡る税務統計を調べ、
集計し、分析したことです。
(きっと助手もいたでしょうが…)
地道にコツコツと積み上げた努力が結果を導くというのは、
いいものですよね。
ピケティの説が正しいとすると、格差を減らすには、
富を再配分するか、経済成長率を上げる必要があります。
さて、年初の相続税改正とアベノミクスで、
日本の格差は是正されるでしょうか?
格差問題には、お金以外にも、教育や引きこもりなど、
経済理論が見落としている部分も多いに関係すると思いますが、
『貧困層』が貧困でなくなる形で、格差が是正されるといいですね。