2015.11.23
寺尾会計の税務的な毎日
平成26事業年度の 法人業績状況
国税庁発表の法人税の申告事績によりますと、
平成26年度における法人の申告所得金額は、5年連続で増加し、
リーマンショック前の記録を超え、過去最高額となりました。
また、申告税額は前年比2%増加しました。
名古屋国税局管内(愛知・岐阜・三重・静岡)では、
申告所得金額が前年比4%増加した一方で、
申告税額は前年比5%減少しました。
名古屋国税局管内で、所得が増えたのになぜ税額が減少したのか
理由は公表されていませんが、
おそらく、赤字から黒字になった企業が多く、
黒字部分に繰越欠損金を充てたためではないかと思います。
また、黒字申告割合は全国では30.6%(前年度29.1%)、
名古屋国税局管内では、29.5%(前年度27.6%)で
4年連続の上昇となりました。
ようやく3割台に戻ってきたな、というところです。
加えて、全国では、
黒字申告1件当たり所得金額が6,800万円と
前年と比べ200万円程度増加した一方、
赤字申告1件当たり欠損金額は7,500万円と
前年と比べ1,000万円近く増加しました。
名古屋国税局管内では、
黒字申告1件当たり所得金額が7,000万円と
前年と比べ200万円程度減少し、
赤字申告1件当たり欠損金額も440万円と
前年と比べ30万円ほど減少しました。
全国と名古屋国税局管内で
黒字と赤字企業の格差状況にずいぶんな差が生じている状況です。
中小企業に最も近い会計の専門家として、税を計算するだけでなく、
一件でも多くのお客様が黒字申告になるよう、尽力していきます。
参考HP 国税庁HP 平成 26 事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要
https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/hojin_shinkoku/hojin_shinkoku.pdf
国税庁HP 平成 26 事務年度における法人税等の申告(課税)事績・調査事績の概要
https://www.nta.go.jp/nagoya/kohyo/press/h27/hojin/hojin.pdf