2020.06.13
経営支援資料館
黒字経営にするために 第6回 資金繰り表を作りましょう(2)
中小企業支援のための中小企業診断士
河合裕
対策を練る
資金繰り表を作成して、どうしても現金残がマイナスになってしまう日が想定されたら、
仕入代金支払いを延ばしてもらう、売掛金回収を早めてもらうなどの策を考えることです。
また、外からの資金を入れることを考えましょう。銀行借り入れです。
キャッシュを入れて、資金繰りのめどがついたことにより、本来の売上増加に注力できたため、
全体として、会社が回るようになったということがあります。
通常は、損益状態がよければ、銀行がお金を貸してくれますが、
貸してくれる先がなければ、黒字であっても倒産する場合があります。
銀行を大切に
このように損益上、黒字であっても、キャッシュが足りないため、倒産することを避けるには、
金融機関からお金を借りられるように普段から、銀行と良い関係を持っていることです。
決算書の説明はもとより、普段から、何かと経営上の状況について、報告しておくと、
いざというとき早くお金を貸してくれます。
急にキャッシュがないから貸してくれといっても、その会社のことを銀行があまり知らなければ
銀行も 一から 調べて、稟議をしなければならないので、時間がかかるのです。
ここで注意しなければいけないのは、
いくら、資金繰りを一生懸命やっても売上や利益が増加することにはならないということです。
あくまでもキャッシュが足りなくならないようにするだけのことです。
やはり、基本は、粗利を増やし、黒字経営を行うことです。
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