2020.07.03
寺尾会計の税務的な毎日
令和2年分 路線価公表 =名古屋市緑区の路線価推移=
毎年7月1日に公表される路線価が、今年も公表されました。
令和2年中に開始した相続・贈与については、
この令和2年分の路線価を利用して土地の評価額の計算をします。
全国平均は前年を1.6%上回り、5年連続の上昇となりました。
愛知県全体でも前年を1.9%上回り、8年連続の上昇となりました。
寺尾会計事務所では、名古屋市緑区にある地価公示地番49ヶ所と徳重駅前の計50ヶ所について
路線価の上がり下がりを毎年確認しています。
その結果は次のとおりでした。
昨年と比べて路線価が上昇した地番 9ヶ所
昨年と同様の路線価であった地番 41ヶ所
昨年と比べて路線価が下降した地番 0ヶ所
2年連続で路線価が上昇した地番は6ヶ所にとどまりました。
ちなみに、昨年は12ヶ所において路線価が上昇していました。
平成28年以降の5年間で路線価の変動がなかった地番は4ヶ所のみで
近年の緑区の地価の上昇が現れています。
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また、調査ポイントのうち、最も高い路線価は昨年に引き続き徳重駅前17万円/㎡でした。
大高イオンの路線価は16万円/㎡と4年ぶりの上昇となりましたが、
緑区を含め名古屋市内のこれまで価格の急激な上昇が続いてきた反動もあり、
ここにきて伸び幅が縮まった印象です。
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公表された路線価は今年1月1日時点のものであり、新型コロナウイルスの影響は加味されていません。
国税庁は、全国的に複数の地域で20%程度の地価下落が確認された場合には、
路線価に補正をかけるなどの対策も検討しているようです。
情報が確定次第、改めてご連絡いたします。