2021.08.13
家督相続 〜円満な相続のために〜
お盆と家族と相続と
今年もお盆になりました。
相続に携わる仕事をしていると、やはりこの時期には相続と家族について考えます。
近年「相続」といえば「遺産分割」「法定相続分」という言葉を連想される方が増えました。
確かに、遺産分割も相続にあたって大事な要素です。
ご先祖様が遺してくれた財産を、次の世代に引きつぐことも一つの相続の形です。
四半世紀前に「相続」といえば「祖先供養」「家督承継」が主流であったように思います。
大切な方との別離と供養、遺された方同士で懐かしい昔話をする中で
家族がわかり合う機会としても相続は存在しているのではないでしょうか。
遺産分割が円満に行くご家族を拝見していると、
相続が発生するまでに家族がわかり合う機会を多く設けてみえた印象があります。
気ぜわしい現代において相続が起こると
目の前の手続きや故人が残した有形のものに目が行きがちですが
お盆は故人が遺した無形のものをご家族で偲び、穏やかにわかり合う機会となることを願っております。