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コラム

2022.01.23

経営支援資料館

中小企業における障害者雇用の効果的な進め方のポイント          第4回:障害者雇用を進めるために、社内理解が必要な理由

障害者雇用ドットコム
代表 松井優子

前回、障害者雇用に失敗しないため5つのステップをご紹介しました。

ステップ1:社内の障害者雇用の方針を決める
ステップ2:自社に合った障害者雇用の理解促進をおこなう
ステップ3:障害者が従事する業務の抽出と切り出しをおこなう
ステップ4:採用活動をおこない、入社前に現場の受け入れ体制を整備する
ステップ5:採用した障害者が職場定着できるフォロー体制をつくる

今回は「ステップ2:自社に合った障害者雇用の理解促進をおこなう」及び
「ステップ5:採用した障害者が職場定着できるフォロー体制をつくる」についてお話します。

社内に障害者雇用の理解を浸透させる方法

多くの企業では、障害者雇用をはじめる時に、
障害者雇用についての法律的背景や社会的状況とともに、
障害特性や同じ職場で一緒に働く仲間としてどのような配慮ができるのかなどについて
研修会や勉強会を開催しています。

これは、障害者の能力を発揮させて、円滑に仕事をすることを目的としています。
社員に障害者雇用の現状を知ってもらうとともに、
障害者社員へどのような接し方ができるのかを理解することで、
障害者当人も働きやすくなります。

しかし、年に1回や2回の研修では、なかなか障害者雇用の理解は浸透しません
そのため、全体での社内の集まりがある時や、社内報、社内のグループウェアなど、
さまざまな機会をとらえて、障害者雇用の周知を図っていくことが必要です。

また、特に経営・幹部層に対しては、
定期的に重要な会議などでトピックスとして取り上げ、
障害者雇用の状況や、自社の障害者雇用について報告することも有効的です。

障害者雇用を会社全体で行うこと、
必要なサポートは会社が行っていくという姿勢を示すことによって、
社員の受け入れ方は変化します。
まずは、組織全体で取り組むという姿勢を示すことが大切です。

障害者雇用の担当者をサポートする方法とは

会社全体への障害者雇用のサポートをするのと合わせておこなっていただきたいのが、
障害者と一緒に働く部門や社員のフォローやサポートです。

障害者雇用は、法律で定められたものであり、
行わなければならないものであることを理解している人は多いものの、
実際に自分の部署で受け入れることがわかったり、
また、自分が一緒に障害者と働くとなると、それを受け入れにくく感じる社員は 少なくありません。

それは、そもそも障害者雇用をするときに何が求められているのか、
何を行う必要があるのかがわからない不安さがあるからです。

そして、現時点でも十分忙しいのに、
さらに業務が増えたり、新しいことを学んだり、導入することへの負担感もあります。

今までの自身が担う通常業務に加えて、
障害者に業務を教えたりフォローしたりする必要があるため、
一緒に働く担当者や同僚は、仕事の負荷が大きくなりがちです。

「採用された障害者が思っていたよりも仕事ができず、
その分の仕事がプラスになってしまっている」

「障害者が社内にいる間は、そのサポートやマネジメントに追われてしまい、
自分の仕事もままならない」
といったことは決して珍しい光景ではありません。

そして、このような状態が続き、
それを組織や上司や同僚がフォローできていないと、
一緒に働いている従業員がストレスで潰れてしまうこともあります。

障害者と一緒に働く従業員が、どのような状況にあるのかを把握し、
困っていることがないかをヒアリングしましょう。
もし、困っていることがあるのであれば、
組織としてフォローする体制づくりをする必要があります。

直接業務に関係ないことであれば、
場合によっては人事部門や管理部門でサポートすることができるかもしれません。

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