2023.09.13
相続セミナーのお誘い&ご報告
令和5年度 相続セミナー開催報告
今週月曜日(9月11日)に寺尾会計主催の三士業合同相続セミナーを開催しました。
当日は一時、雷も鳴るような不安定な天候の中、96名の方がご参加くださいました。
第1部では小林弁護士より、
まず、基本的ながら弁護士なら必ず最初にしっかりと確認を行う事項である、相続人の把握と、遺産の確定についてお話した後に、民法改正についてご説明しました。
令和3年民法改正は、所有者不明土地の発生予防を主眼において行われました。
・相続放棄後の財産管理について、明確化されました
・遺産分割について、相続開始から10年経過すると、原則法定相続分で分割することとなります
第2部では、岡浦司法書士より、登記関連の法改正についてお話ししました。
こちらも、所有者不明土地の発生予防のために手当てされた改正です。
諸々の改正の中でも、岡浦司法書士が期待しているのが「戸籍証明書」制度で、
相続人が亡くなった方の戸籍を集める際の手間が大きく減少することが見込まれるというお話でした。
第3部では、志水税理士より、暦年課税と相続時精算課税の改正について解説しました。
令和5年度の税制改正では、主に次の2つが改正されました。
・生前贈与加算の加算期間延長(ネガティブな改正)
・相続時精算課税贈与の使い勝手向上(ポジティブな改正)
これらの改正を受けて、これからの節税対策の考え方についてお伝えしました。
各ご家庭によって相続にまつわる事情は異なるものです。
セミナーや各種メディアで、新しい知識を得たり、疑問に思ったりしたことをきっかけに
問題に感じたことがあれば、元気なうちに専門家へご相談いただければと存じます。