2024.02.03
確定申告よもやま話
NISAとiDeCoって、結局なんですか
新NISAが始まり1カ月。
改めてNISAやiDeCoという制度に注目が集まっています。
令和5年において、NISAの加入者は1356万人(口座)、iDeCoの加入者は302万人。
皆様の中でもどちらか、または両方に加入されている方もいるかと思います。
NISAは平成26年にスタートした、少額投資の非課税制度です。
所轄省庁は金融庁です。
iDeCoは平成14年にスタートした、個人の私的年金制度です。
所轄省庁は厚生労働省です。
NISAとiDeCoは、どちらも投資による資産形成を支援する制度で、
証券投資に対する税金が優遇されるという共通点があります。
通常、証券投資を行う際、
購入した時よりも売却した時の方が高かった(譲渡益があった)場合や
配当金を受け取った場合に、20.315%の税金が課されます。
ところが、NISAやiDeCoを利用して投資した場合には、
上記の税金が非課税となります。(運用益に対する税制優遇)
さらに、iDeCoを利用して投資した場合には
掛金がすべて所得控除となるため、掛金を負担した年の所得税・住民税が減額されます。
(掛金そのものに対する税制優遇)
また、iDeCoについては、60歳になって、投資した資産の給付を受ける場合にも
「公的年金等控除」「退職所得控除」という控除の適用により所得が軽減されます。
昭和62年まで、預貯金のうち350万円までについては利息に税金が課されないという
少額貯蓄非課税制度(マル優)がありました。
この制度は、高度経済成長期における国民の貯蓄率を向上させました。
NISAやiDeCoはこの制度の証券投資版といえます。
家計の資産を貯蓄から投資へと積極的に振り向け、資産所得倍増につなげようという政策。
どちらの制度も、投資初心者でも少額から始められる制度です。
このデフレ脱却期といえる局面に、まずは一度説明を聞いてみてはいかがでしょうか。
参考HP:金融庁 ”NISA”で資産形成!!
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/leaflet_202305.pdf
厚生労働省 iDeCoの概要
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/kyoshutsu/ideco.html#h3_5
日本証券業協会 NISA口座開設・利用状況調査結果について
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf
厚生労働省 iDeCoの加入者が300万人を突破しました!
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/001137409.pdf