2009.02.11
トモヤンクンの経営・会計言いたい放題
経営と会計帳簿
社長さん、外側と内側で、会計を使い分けてますか??フフフ
・・・なんていうと「何の話っ!裏帳簿?!」と思われるでしょうか。
会計は外部会計と内部会計という2つに分けることができます。
外部会計は、株主や税務署、銀行など、会社外部の人により有用な情報を与えてくれる会計です。財務諸表や決算書などは外部会計の産物です。
内部会計は、経営者や管理者、従業員など、会社内部の人に有用な情報を与えてくれる会計です。
どちらもおなじ帳簿記録を使いますが、利用目的が違うので、
記録の分析や表示の方法が異なっています。
目的にあわせてアプローチが変わるのは、経営も会計も同じですね
ちなみに、20ほど前のブログ「経費削減の嘘」で書いた、支出費用と機会費用はそれぞれ、外部会計と内部会計の費用観です。
外部の人に会社について報告する時は外部会計を用います。
外部会計では、帳簿に記載された過去の事実だけを
用いなければなりません。
将来獲得が期待される利益などは原則、財務諸表などには
反映させてはいけません。
また、外部会計では、財務諸表の作成・表示を基準にのっとって
おこなわなければなりません。
外部の人が誰でも誤解なく財務諸表を理解できるように、
基準があるのです。
税務署に提出する決算書は、徴税の公平を保つためにも、国民みんなが
同じ基準で作成される必要があります。
経営を考える時や、従業員などの統制をとる時には
内部会計を使います。
こちらは、内部の人が理解できればいいだけなので、
特に基準はありません。
会社の必要に応じて、さまざまな分析を行い、
会社の実態をとらえることができます。
がむしゃらに頑張るだけでは、なかなか利益のあがらない時代ですから、帳簿を内部会計にも活用して会社を活性化させてみませんか?