2009.10.14
寺尾会計の税務的な毎日
[ 「資本主義はなぜ自壊したのか」読後感
お客様の紹介で、1冊のビジネス書を読みました
ビジネス書を読むのは本当に久しぶりでした
その本は、『資本主義はなぜ自壊したのか 著者:中谷 巌』です。
ちなみに、9月26日の日経新聞に掲載された上半期ビジネス書ランキングで、
Amazonで17位、BOOK1stで4位となっていました。
さて、この本のキーワードは、タイトルにもあるように
資本主義=グローバル資本主義は、
(著書では、グローバル資本主義の基本哲学を、国境を越えて自由に
経済資源が移動できるような世界がベスト)
格差社会の拡大や環境破壊を招き、人間社会の幸福を損なうモンスターと提言しています。
この本を読んで一番考えさせられたのは、当たり前なのですが、
経済(○○主義)と政治そして国民の生活が非常に強い関連がある
ということです。
(なんかうまく伝わる表現か心細いですが・・・)
たしかに、ベルリンの壁やソ連の崩壊により、資本主義が急速に進む土壌があったし、
インタ-ネットの普及でグローバル化が進みやすい環境だっただけに、グローバル
資本主義が発展するのは必然だったのかもしれません
(著書では、グローバル資本主義に同調しなかった「キューバ」や「ブータン」
を国民の幸福という尺度で紹介したり、アメリカの宗教的歴史を切り口に紹介
しています。)
しかし、資本主義の前提に 『民主主義思想=政治思想』 があるなら、
このような資本主義から発生するバブル経済とその破綻は、また繰り返される
ように思います。
歴史は繰り返される
なんか評論家みたいで恥ずかしいですが・・・
著書でも提言していますが、一度グローバル資本主義(自由)が発展したら、
元には戻れないため、このグローバル資本主義というモンスターを
コントロールしないといけないといっています
これからの政治、経済の動向に非常に興味のある今日このごろです。
by 所員H