2010.01.15
トモヤンクンの経営・会計言いたい放題
女房に してはならない 時価評価
前回同様、税研情報センターが2009年に開催した第1回会計川柳のコンテストからのご紹介です。
女房に してはならない 時価評価
笑っていいような、どきっとくるような、そんな一句ですね
現行制度では、資産は原則として、取得価額で評価されています。
金融投資用の資産の中には、売買目的有価証券など、時価で評価される資産もあります。
一般的にバブルの崩壊などで、土地や建物の時価は、取得価額よりも下がっています。
そこで、「女房にしてはならない時価評価」なわけですね。
出会った頃よりも自分の価値をあげ、なんとか「女房にしてやらなくては時価評価」になるように頑張りたい所です
日本の会計はもともと、資産の現在評価額よりも、1会計期間の損益計算に重きを置いてきました。
時価で資産を評価すると、評価損益が発生し、事業とは関係のない損益により1会計期間の損益がぶれてしまいます
そこで、資産は、時価でなく、取得原価で評価されているのです。
現在、国際会計では、資産の時価評価が見直されています。
最近、その流れが日本にもやってきました。
金融資産の時価評価を始め、賃貸等不動産の時価評価や包括利益計算書もその流れにのった会計といえます。
どこまで時価評価をするのかが、今後の日本の会計基準のひとつの見所です