2010.01.23
トモヤンクンの経営・会計言いたい放題
孫資産 息子資本で 嫁負債
そろそろおなじみになってきましたでしょうか、税研情報センターが2009年に開催した第1回会計川柳のコンテストからのご紹介です。
孫資産 息子資本で 嫁負債
簿記初学時に習う考え方で言うと、
資産はあって嬉しいモノ、
負債はほしくないモノ、
資産から負債をひいた残りの資本が自分のモノ、
となりますので、
孫=資産=ほしいもの
嫁=負債=ほしくないもの
息子=資本=自分のもの
となり、
この方はお嫁さんが嫌いなのかと思ってしまう一句です。
上のような資産負債資本の捉え方は、資本主理論(しほんぬしりろん)といいます。
しかし、現代主流の資産負債資本の捉え方は、企業主体理論です。
企業主体理論は、
資本は自分の出資したモノ、
負債は外から調達してきたモノ、
資産はその二つを運用して獲得したモノ、
という考え方です。
つまり、今回の一句を企業主体理論でみると、
孫=資産=運用して得た財産
嫁=負債=外から調達してきたもの
息子=資本=自分で出資したもの
となり、なるほどね~、と思わずうなずいてしまいますね
負債と資本をうまく組み合わせ資産を増やしていくことは、企業と家庭で同じなんですね