2015.04.13
社長応援日記
実現性のないアイディアは、無価値か?
政府が具体的な政策を実施し、
その成果を客観的に判断するための基準の一つに
GDP(国民総生産)やGNI(国民総所得)があります。
これらは、その国がどれだけ付加価値を生み出したか、という指標です。
アベノミクスの3本柱の一つ、成長戦略には欠かせない指標
といえます。
ところで、仏教国ブータンでは、
国民総幸福 (GNH;Gross National Happines)
という指標を提唱しているそうです。
つまり、モノやお金ではなく、
「幸福度」を高めていこうという姿勢です。
よく、テレビで経済情勢について説明している池上彰さんは、
『幸福というのは、主観的な概念で、一人ひとり違うので、
客観的指標にするのはおかしい』という意見だそうです。
しかし、
『国として、物質的でなく、精神的な豊かさを追及する。』
これはとても高尚な目標・ゴールだと思います。
ですから、ここで、「客観的指標にするのは、おかしい」と
検討を終えてしまっては非常にもったいないと思います。
もともと、モノの交換価値・付加価値というのも、主観的な概念です。
ある人にとって価値あるものも、
ほかの人にとっては価値がなかったりするものです。
それを、お金という仕組みを使って金額(数字)に置き換え、
その数字をもって、指標にしているわけです。
百人十色である『幸福』を客観的指標へ変換する仕組み
も探し続ければ、見つかるでしょう。
そして、見つけ出せば、それは画期的な発明になります。
『アイディアはいいけど、実現性がない』
このセリフはアイディア、
ひいては、会社をつぶします。
アイディアがよければ、とことん追いかける。
そこに、発明、発見、発展のカギがあるように思います。