2020.04.13
経営支援資料館
黒字経営にするために 第3回 会議の工夫(3)
中小企業支援のための中小企業診断士
河合裕
粗利だけを議論する会議をしましょう
具体的にどんな議論をしたら、もっとも有効な会議になるでしょうか?
それは、単純なことです。
来月、あといくら粗利を稼げば黒字を達成できるかを会議参加者全員で共有するのです。
みんなの意識が粗利に向いて、状況を全員が理解すれば、大きな力になります。
人間は、自然に目標に向けて達成しようとする前向きな意識を持っています。
ましてや、粗利達成の状況によって、自分たちの給与やボーナスが変わってくるとなればなおさらです。
期初に粗利の目標をたて、会議ごとにその目標に対する進捗状況を、会議参加者に説明します。
直近の粗利実績をもとに議論しましょう。速報ベースで結構です。
特に決算月直前月はそうです。
そうすると、聞いている人は、現在、粗利目標がどの程度まで進んでいるか?
達成率は現在、目標に対して何%ぐらいかなどがわかります。
大切なのは、粗利獲得にみんなが意識を統一することです。
粗利を上げるために、営業、調達、生産の各役割の人たちが自分たちの担当分野で、
いかに粗利を増やすかを、みんなが考え提案し実行するような会社にすることです。
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