2020.05.13
経営支援資料館
黒字経営にするために 第5回 資金繰りとは?(2)
中小企業支援のための中小企業診断士
河合裕
資金繰りとは何でしょうか?
企業でも家計でも、収入と支出はいつも同時ではありませんね。常にずれがあります。
収入が先で、その後に支出があるような場合であれば、こんな楽なことはありません。
収入があって、次に支出があるまで、銀行預金しておけばいいです。
いまは銀行に預金してもほとんど金利はつきませんが、多少なりとも金利がもらえます。
でも、逆のケースではどうでしょうか?
つまり、支出が先で、あとから、収入があるケースです。
支出をしたあと、収入があるまで銀行口座はからっぽ、手もとにも現金がない状態です。
仮に、それまでの蓄えで銀行口座に残高がある、手元に十分な現金があったとしても、
時がたつにつれ、減っていきます。
実際には、常にこんな一律な状況ではないですね。
つまり、収入と支出は、早く入ったり、遅く出ていったり、バラバラです。
その場合、資金の動きを管理していなかったら、どうなるでしょうか?
企業でも家庭でも、資金がないときに困った状態になります。
企業では支払いができないとなると、信用がなくなり、そこから原材料あるいは商品を仕入れることができなくなります。
また、家庭では、それこそ、日常品が買えなくなり、生活できなくなってしまいます。
この資金の動きを管理することを「資金繰り」というのです。
この記事の目次はこちら 次のページへ