2021.05.15
経営支援資料館
事業再構築補助金の採択率を上げる方法 第4回 審査される項目とは
株式会社エグボ
代表取締役 珠林直人
事業計画書に必須の市場分析に加えて、審査員は5つの点に注目しています。
それは次に記載する4つの審査項目と1つの加点項目です。
ここは絶対に外せない項目です。
4つの審査項目
- 補助対象事業としての適格性
①補助対象事業の申請要件を満たしているか。
②補助事業終了後3~5年計画で「付加価値額」年率平均3.0%以上の増加等を
達成する仕組みになっているか。
- 事業化点
①計画した事業を実施するための組織体制や財務状況から実施可能と期待されるか。
②市場分析が明確であり、将来の市場ニーズに基づいたものか。
③事業化できるまでの実施方法やスケジュールが明確で、課題の解決方法も妥当なものか。
④補助金が費用対効果として高いものか。
⑤新事業の実施が人材、技術、ノウハウの強みとしてシナジー効果を発揮するか。
- 再構築点
①事業再構築指針に沿った取り組みであるか。
②既存事業における売り上げの減少が著しいなど、新型コロナウイルスの影響で
深刻なダメージがあり、事業再構築を行う緊急かつ重要性が高いか。
③自社の強みとなるリソースを選択し、集中させた取り組みであるか。
④デジタル技術の活用と新しいビジネスモデルが地域のイノベーションに貢献しているか。
- 政策点
①デジタル技術や低炭素技術が我が国の経済成長を牽引する要因になるか。
②新型コロナウイルスの影響を克服しV字回復の有効な投資内容になるか。
③ニッチ分野において、適切な市場分析と自社のリソースを活用し世界市場でも潜在性があるか。
④地の利を活かした高付加価値で地域社会に経済波及効果があり雇用創出を期待できるか。
⑤共通のプラットホームで複数の事業者や大学が連携した取り組みとなっているか。
1つの加点項目
- 加点項目
①2021年1月~3月のいずれかの月の売上高が30%以上減少しているか。
②上記①の条件を満たした上で、同期間に固定費が、受給した協力金の額を上回っているか。
*(対前年比、または前々年同月比)
第3回、第4回を通じて、採択されやすくなる事業計画書のポイントについてお伝えしました。
読みやすさ:引きつける
審査項目:全てではなくともしっかり網羅されている
加点項目:審査のクリア基準が上がる
これら3つが整うことで純度の高い事業計画書が仕上がります。
すると、採択率が高くなるというわけです。