2021.05.15
経営支援資料館
事業再構築補助金の採択率を上げる方法 第6回 まとめ
株式会社エグボ
代表取締役 珠林直人
以上、事業再構築補助金の採択率を上げる方法について解説してきました。
事業再構築補助金の申請におけるポイントを大きくまとめると、その内容は次の3点です。
①どの分野で申請するか考える
「新分野展開」、「事業転換」、「業種転換」、「業態転換」?
それとも「事業再編」ですか?
事業再構築補助金の申請の条件は新分野への転換となっており、
受給は少々ハードル高めとお気づきになるとは思いますが、
自社事業の将来を模索する絶好の機会ではないでしょうか?
②審査員の立場になって考える
各社15枚の事業計画書を短期間に大量に目を通す審査員を想像する。
- わかりやすいこと(写真・図・表を忘れない)
- 市場分析
- 審査項目
- 加点項目をしっかり押さえる
③補助金申請の注意点
補助金申請にあたって再度お伝えしたいのは、焦って申請すべきではないと言うことです。
令和3年5月に第1次応募が締め切られましたが、今後も複数回の公募が予定されています。
事業計画書に取組む前に、または取組みながら
自社事業の見直しをじっくり考える良い機会と捉えてほしいと思います。
社長自身が熟考を重ねた決断であれば、
認定支援機関も積極的にアドバイスしてくれるでしょう。
しかし、補助金ありきで
「先生、よろしく」
では認定支援機関のアドバイスも否定的にならざるを得ません。
逆に急に急き立てるような「申請推しの補助金・助成金支援の専門家」は注意が必要です。
最後に
今回は審査員に誤解されることがないよう、
最低限のポイントはおさえてもらいたいという趣旨の下、執筆いたしました。
ここでご紹介した書き方は一例であり、
自社の特性により効果的な方法はさまざまです。
自社の事業計画を魅力的に、
説得力をもって説明するために、
申請者ご自身の工夫が必要なことは言うまでもありません。
そして、
新事業への取組みに革新性があること
その手法によって生産性が向上すること、
その新事業が社会に求められていることが最も重要です。
また、これらは審査を有利に進めるための方法ではないことにもご留意ください。
事業計画書に取組む前に公募要領にしっかり目を通していただきたいと思います。