2021.08.03
経営支援資料館
中小企業こそ、オンライン営業を! 第5回 まとめ
ライター
吉田典史
今回は最終回で、1回目から4回目までのまとめとなります。
この連載では、小さな会社がオンライン営業をするうえで特に重要なポイントを
紹介してきましたが、皆さんに試みてほしいのは次のものです。
①お客さんの強い関心を誘うページの作成
お客さんがインターネットで検索し、小さな会社のホームページやブログに
たどり着くのは、わからないことや理解不足のところを調べるためです。
ですから、お客さんが「もっと知りたい」と思っているであろうことを想像し、
お客さんが「物足りない」と感じる可能性が高いところを深く書いていきます。
TwitterやFacebookでも、専門的な内容のほうが拡散されやすい傾向にあります。
自社のホームページやブログに専門家だからこそ提供できる内容を簡潔に書き込み、
お客様の強い関心を引いていきましょう。
親しみやすい写真や問合せ先をブログの各ページに掲載するなど、
お客さんが問い合わせをしやすくなる仕組みづくりも忘れずに!
② オンライン営業をかける前の事前の
準備と段取り、リハーサルを徹底。
オンラインツールは制限時間が厳格である以上、
限られた時間でポイントを押さえ、わかりやすく伝えることが大切です。
そのためには、あらかじめ伝えたいポイントを説明する準備が欠かせません。
特に、製品、商品、サービスの特徴、よさやメリット、他社の違い、金額、支払い方法、
アフターサービスについては、パワーポイントや資料を作成しておくとよいでしょう。
そして、セールストーク全体の時間配分や説明の仕方、お客さんへの質問のタイミングや仕方、
それへの回答などを繰り返し訓練します。
さらに、社内でもオンインツールを使うことで、
リハーサルを同じ会社の他部署の社員、さらに社長、役員にも見てもらいやすくなります。
全社的にノウハウを共有し、人材を育てるためにもオンライン営業は効果的です。
③ 問い合わせ後、オンライン営業に
シフトできるような事前の準備
オンライン営業につながる動線をつくり、オンライン営業の準備が整ったら、
あとはスムーズにお客さんをオンライン営業に誘うための流れをつくります。
電話を受けた時、「今、パソコンを使い、ご説明をします」とオンラインツールを使用する
ような説明の流れやメールの文面をあらかじめ作成し、リハーサルをしておけば、
あとはオンライン営業本番を迎えるのみです。
中小企業のオンライン営業には、売上増加や交通費などの経費削減のほか、
社員たちのつながりを強くする効果もあります。
社長や役員、他部署との関係を強化することもできるのです。
小さな会社だからこそ、挑戦してみる値打ちがあります。
ぜひ、オンラインツールを利用した営業にトライしてみましょう。