2022.05.03
社長の右腕に!経営支援
自社の立ち位置と未来を見つめる
所得拡大促進税制や事業承継税制、中小企業の経営資源の集約化に資する税制など
この数年、策定した経営計画の認定を受けることで税制や金融支援を受けられるという措置が
多くとられるようになっています。
それらの計画書はA4用紙に数枚程度のものが多いのですが
これまで計画書を作成したことがない経営者の方には、なかなかとっかかりにくいという声も聞かれます。
そこで今回は、事業方針や経営計画を策定するのに役立つツールを2つ紹介します。
============================
経営分析や事業計画を策定するうえで、自社を競合他社と比較することは有用であると言われます。
財務内容を同業他社と比較し、総合的な分析をしてくれるサイト
「経営自己診断システム」をご存知でしょうか。
このサイトでは、自社の業種を選択し、簡単な決算内容を入力するだけで
①収益性 ②効率性 ③生産性 ④安全性 ⑤成長性とそれを構成する27指標の分析結果が表示されます。
これは、中小機構が公開する無料のサイトです。
中小機構は、小規模企業の経営者のための退職金制度である「小規模企業共済」や
中小企業の連鎖倒産を防ぐ「経営セーフティ共済」を運営する組織です。
ID登録など会社が特定される情報の入力は必要ありませんし、入力した財務情報も保存されません。
分析結果は直感的に表示され、毎期分析を行えば自社の経営結果の推移もよくわかります。
当事務所の関与先様には、本システムを利用した分析結果を決算申告毎に提供させて頂いております。
自社の業界内での立ち位置や課題を知ることは、これからの経営方針の策定に役立ちます。
中小機構 経営自己診断システム
https://k-sindan.smrj.go.jp/
============================
また、同じく中小機構から経営計画作成アプリが公開されています。
経営計画の作成をされたことのない方が経営計画作成に慣れ
事業の将来を考えるきっかけとなることを目的とされています。
自社の情報を書き込んだり、選択することで計画書が作成できます。
自社について認識しておくべき事柄を言語化することにより
あいまいだったビジョンが明確化されるという効果が期待されます。
経営計画とは何かについて、ゲーム感覚で理解することもでき、
これまでに経営計画を作成されたことがある方にとっても気付きのある内容です。
未来をつくるための小さな一歩として適したアプリであるように思います。
中小機構 経営計画つくるくん
https://tsukurukun.smrj.go.jp/
中小企業庁 ミラサポplus マンガでわかる「はじめての経営計画」編
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/16996/
============================
税制等の優遇を受けないにしても、
経営についての考えを明文化することは経営力の向上につながります。
どちらのツールも気軽に取り組めますので、
難しく考え込まずに、まずは一度挑戦してみてはいかがでしょうか。