2023.05.03
リーダー / 経営者 / 管理者
武田信玄に学ぶ分身の術
戦国最強の武将の1人、武田信玄。
信玄は生涯に72回戦い、負けたのはたった3回といわれています。
先日NHKで放送された番組でそんな信玄の強さの秘訣の一つとして
「ミッション・コマンド」が挙げられていました。
ミッション・コマンドとは、
達成すべきタスクと、そのタスクを達成すべき目的を明確に指示・共有した上で
下層の者が具体的な実施方法を判断して主体的に動くという組織運営方法です。
やり方を現場に任せることによって
リアルタイムの情報に基づき、小さな単位で機動することができるようになるため
組織の動きが適確で、素速くなります。
一方で、上司がタスクを現場に丸投げしたり、
現場が自分勝手に解釈して好きにやっているのではないため、
全体最適を乱すことがありません。
「部下を信頼し、任せる」という経営手法は広く聞かれることですが
ミッション・コマンドは、いうなれば「分身の術」のような組織運営方法というところです。
武田信玄は忠実で有能な人材を見つけ、育てることで、このミッション・コマンドを可能にし
信玄の大方針を守りながら、各武将が現場の判断で行動することで多くの勝利を獲得しました。
ミッション・コマンドという手法自体は、
1806年にナポレオンに大敗を喫したプロシア軍の分析結果を基に英米軍が議論を重ねて開発された考え方ですが、理論として確立されるずっと前から、歴史上の優れた部隊には顕著に見受けられるやり方だそうです。
経営に正解はありません。しかし、歴史から学ぶものは多いはずです。
改めてご自信の組織の運営方法を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
他の組織運営方法の参考
高田伸彦 フラミッド型組織を構築して、時代に取り残されない組織を作る
https://www.teraokaikei.com/mm/01_20170213.html