こうすればうまくゆく! 中小企業のIT・システム化
キャリアコンサルティングセンター
代表 小林 順一
第0回 ひな形となる中小企業
今回はこれから7回にわたってお話してゆくことの前提を述べたいと思います。
「IT・システム化」と同意語について
まず、タイトルに「IT・システム化」と書きましたが、
かつては「コンピュータ化」あるいは「OA化」と言っていた時代がありました。
「機械化」「電子化」あるいは「デジタル化」と呼ぶ人もいますね。
でも、どれもこれも同じようなイメージで捉えて戴いて結構です。
厳密に定義をすると話が堅苦しくなりますので
一応、このメルマガにおいては「IT・システム化」としてお話を始めます。
今回「ひな型とする中小企業」とはこんな会社
一口に中小企業のIT・システムといっても、
業種あるいはその事業規模によって、また、今置かれている状況によって、
その実態はまちまちです。
とはいえ、最新のIT・システム技術を駆使し、
それを経営層から末端要員までが最大限に使いこなし、成果をあげている中小企業は
まず少ないでしょう。
そうかといって、いまどきの企業において、パソコンの1台もなく、
経営判断も事務も全て勘と手作業でやっている企業もあまりないのではないでしょうか。
そこで、今回はその中間的な企業を想定したいと思います。
すなわち、具体的にいいますと
- パソコン上でエクセル等を使って
顧客や受注・発注・仕入れ・納品の管理や帳票発行などをやっている。
しかし、各業務はパソコン上で連携されていない。 - インターネットは、外部のWebサイト(ホームページ)を読む程度。
自社のホームページはもっているが
eコマース(ネット商売)の仕組みは持っていない。 - eメールにおいては、外部の企業とのやりとりが添付ファイルでできる程度。
社内はネットワーク化(LAN化)されていない。
簡単にいうと以上のような企業を想定し、お話を進めたいと思います。
■次回のテーマは
<なぜ中小企業はIT・システム化をやらないといけないか>です
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