ネットショップの仕組みと仕掛け
保険共済サービス株式会社(imas)
企画営業部長 水元大輔
掲載日:令和元年7月23日
第3回 越境ECの現状と事例
今回は、国内にいながら海外に向けても商品の販売が出来る
"越境EC"について見ていきたいと思います。
大手のショッピングサイトであれば、この仕組みは既に備わっています。
また、越境ECを行うにあたり、ネックになりがちな"言語"の問題についても
翻訳機能を取り揃えているショッピングサイトが増えてきています。
購入から発送における商品の基本的な流れも、国内販売とほとんど変わりません。
異なる点は、注文者の国と場所に応じて、送料が後付けで確定するということです。
越境ECの現状
私が過去に、インターネットを活用した販路拡大のセミナーを開催していた際、
全国どの会場でお伺いをしても、
越境ECに興味がある方は、参加者の内、半数もいませんでした。
日本では、まだ海外のサイトから商品を購入するという文化があまり根付いておらず、
越境ECの利用経験率において、他国よりも圧倒的に数字が低いというデータもあります。
しかし、他国では、海外販売は当たり前になってきている国もあり、
インターネットユーザーの内、半数以上は越境ECの利用経験があると発表している国も
あります。特に、シンガポールのネットユーザーは、その数字が高い傾向があります。
越境ECで成功しやすい商品は?
越境ECにおける人気の商品は、まずアパレル関連商品です。
食品関連は、向かないとお考えの方も多くいらっしゃいますが、
北海道の「白い恋人」が大きく売れた事例があるなど、
賞味期限が比較的長く、日本ならではのお土産などは、実は高い人気があります。
更に、"made in Japan"の商品を扱う方は、海外のお客様からの反応も非常に良いため、
海外展開も視野にご検討いただいてみてはいかがでしょうか。
また、海外にお住まいの日本人も多くいらっしゃいますので、
そのような方を取り込める事も海外販売を行うメリットではないでしょうか。
国内販売以上に成長著しい海外販売ですが、
個人的なおすすめは、まずは、国内でのネットショップ運営に慣れていただき、
その中で海外にも段々と視野を広げていく流れがスムーズではないかなと思っています。
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