社長をトップセールスの達人にする方法
トップセールスプロマスター
高橋真佐樹
売れる社長の作り方
先回、お客様をコアファンにするためには、あなた自身を売る必要があるとお伝えしました。
努力だけでカリスマになれるものではありませんが、
人を惹きつける魅力を構成する要素は、以下のようなものです。
常に意識して行動すれば、売れる社長になるスピードは増します。
自分を売るという感覚は身につけていなければいけません。
コンテンツ
知識を売る部分です。
専門的な分野の知識やテクニックの部分で、自分なりの切り口で
分析や解説をしていきます。
ここが貧弱だと、全く信用を得ることができません。
圧倒的な情報量と、人とは違った分析や解説の切り口が重要になってきます。
テクニックであれば、「あなたしかできない」高度な希少性のある技術というものです。
ブランディング
自分がいかに、ある分野の専門性を持っていて、
それを知らせたり指導したりするのに十分以上の資格を持っているか、
これまでの挙げた成果が強烈で、
なおかつ誰にも真似をすることができない経験を持っていることをアピールします。
ここでは、あなたの思い、ビジネスにかける思いも、しっかりと伝えます。
何にも資格を持っていなくても、
資格以上の「思い」を伝えることができれば、オーケーです。
コミュニケーション
コンテンツやブランディングで述べたことからは想像できないくらい、
実は人間性にあふれ、親近感が持てる人物であることを強調します。
特にボランティア精神の高さや愛情の深さをアピールすることで、
社交性や協調性を前面に出し、
広く世間と付き合いを広めることで、情報交換の範囲を広げ、
スピード感のある情報収集を行います。
プロフィール
「ウリ」の部分を強調します。
自分しかできない、「強み」「らしさ」といった部分です。
そしてこれを数値化して、人に見えるようにアピールします。
例えば、
「私は、集客が得意です。あらゆるノウハウを身に着けています。」
「サロンや店舗集客のコンサルタントを現在300店舗受け持っています。」
「1年以上コンサルした店舗は、全て対前年130%以上の売上を上げています。」
どんな場面でも、あなたの「ウリ」を意識して行動してください。
名刺交換の数秒でも、あなたの「ウリ」を伝えることが大切です。
立ち位置
トップに立つか、ど真ん中にいるか?
あなたのビジネスの種類によって、あなたの目指す位置を決め、
その位置にあわせたキャラを立たせることです。
「チャンピオンになったカリスマ美容師」
「役者集団をまとめて映画を作るプロデューサー」というようなキャラですが、
トップを前面に出すか、中心を前面に出すかはあなたのビジネスによって決まります。
あなたが、その立ち位置に収まると人が集まってきます。
キャラの演出
演出とはいっても、キャラは、あなたの過去の経験の集約されたものです。
違うキャラを演じることは無理があります。
今の自分を磨いて、キャラを立たせることに専念すべきです。
そのキャラが好きな人を、呼び込む手立てを考えていきましょう。
それは結局、あなたのファンということになります。
エピソード
コンテンツ(裏づけ)がしっかりしていて、
誰からも好かれ、キャラが立っていて、トップを取った経歴がある。
その人に、「驚くような過去があった」だから現在があるのか!
そんなエピソードが、人を惹きつけます。
奈落の底から這い上がった、逆転のサクセスストーリー、これは受けます。
誰しも失敗や挫折はあるものです。人に伝えたい苦労が無い人はいません。
少なくともビジネスを立ち上げた苦労は、人が知りたい分野です。
エピソードは、まず自ら人に伝えていきますが、成功したあるときから一人歩きします。
エピソードの一人歩きは、それだけで最上の口コミです。
信用
口コミが立ちだしたら、もう一度足元を固めます。
コンテンツとブランディングです。
ここは何度でも繰り返してアピールする部分です。
何といっても、他者に対するアドバンテージになります。
基本はここです。常に基本に立ち返っていると、信用が増します。
この方法は全ての立場で応用が利きます。
あなたの部下の店長であったり、新人の営業マンであっても応用できます。
お客様に対して、この8つの考え方の基づいて、どのように振舞わせるかを指導してやれば
各人の守備範囲内で売れる人物を作ることが可能です。
自分のテリトリー内でトップになることは可能性として十分にあります。
逆に、トップになる可能性のある分野、範囲を決めてトップを取りに行くことは
あなたのビジネス拡大に非常に有効です。
[完]