デフレ脱却!破壊的アイデアにより付加価値を生む!
発明プロデュース協会
代表 木村勝己
企業競争力を上げる力!常識・固定観念を破る発想
破壊的アイデアを生み出す発想
提案制度のように積極的にアイデアの出現を促す活動は、
企業競争力を上げるために必要ですが、それと共に今後重要になってきているものが、
破壊的アイデアを生み出す発想です。
消費者の欲しいものが多様化してきた中、
付加価値の高い商品やサービスの提供が企業競争力を上げるのです。
従来の延長線でない破壊的アイデアの出現が求められる所以です。
ダーウィンの進化論で述べられている、生き延びる生物の条件とは何か。
それは力の強いものでもなく、知能の優れたものでもないのです。
環境の変化に柔軟に対応していけるものが生き延びるのです。
経済の変化が読みにくい現在、
時流に乗る為に必要な条件は「気づき」や「閃き」です。
常識・固定観念を破る!
そこで気づきや閃きを得て、破壊的アイデアを生み出したいのですが、
それを邪魔するものがあります。
常識や固定観念といったものです。
これらは大きな壁となり柔軟な発想、自由な発想を抑えてしまいます。
まずこの壁を打ち破る必要があるのです。
その第一は、いつもと違った行動をしてみることです。
簡単なところでは毎日の通勤経路を変えてみる、
あるいは30分早く家を出てみるといったことです。
趣味なども苦手なことにチャレンジするのもよいですね。
あるいは慣れ親しんだものとは違ったジャンルの音楽を聴いたり、
映画を見たりと、新しい体験を積極的に行うのです。
そこにはいつもと違った光景や感動が、閃きの種を蓄積してくれます。
このような行動を行う際に最も大切な事、
それは「観察力を持って行動する」ということです。
疑問を投げかけて周囲を見るということが大切です。
「なぜここにこういうものがあるのか」など、様々な事象について、
日常体験していることとの違いを観察し問いかけるのです。
そうしながら自分の意識の中に取り込むということが重要なのです。
観察力テストです。
図2の交通標識において、駐車禁止の線はどちらが正しいでしょうか?(答えは最後へ)
【図2】
(毎日目にしているものでも、意外と正しく知覚されていないことが、
分かっていただけたかと思います)
ゼロベースで考えることは破壊的アイデアを生む効果が大きいです。
ダイソン社のヒット商品で、ゴミを遠心分離するアイデアにより、
紙パックの必要がない掃除機や、羽の無い扇風機の発想などは、
ゼロベースによる発想から生まれています。
そして効果的に常識・固定観念を破る5つのポイントをまとめると、
以下の図のようになります。
【図3】
この中身は具体的にみると次のようになります。
1.高い目標を掲げる
売上10%アップ、20%アップといった目標でなく、
売り上げ2倍、コストを半分にするといった大胆な目標設定を行う。
2.現状を否定してみる
科学は従来の法則を否定することで進歩してきました。
アイスクリームは夏に食べるものを否定すると、
冬でも売れる雪見大福の開発へとつながるのです。
3.制約や条件がない仮定で考える
「もしも資金がいくらでもあったら」とか、
「もしもこの規制がなかったら」と問いかけて解決案を探ると、
可能性や矛盾点が見えてきます。
4.ゼロベースで考える
一度問題の部分が無いものとして、ゼロから解決策を考えます。
このときも理想の姿を描き制約のない状態で考えることが大切です。
5.逆転の発想で考える
これは反面教師を自ら作り出す感覚です。
雨の日でも滑らない歩道を考える場合、
雨の日に滑りやすくするにはと逆に考えるといったものです。
積極的に枠を取り払う意識と行動が重要なのです。
図2の答え : Aが正解です。
[次へ]