デフレ脱却!破壊的アイデアにより付加価値を生む!

発明プロデュース協会
代表 木村勝己

売上アップ!多角的視点でお客様のニーズをつかむ

兵庫県にTTNコーポレーションという老舗の畳店があります。

ここは24時間の畳張り替えサービスを始めたところ、

売り上げが4倍になったといいます。

飲食店などからの張替えの注文が殺到したのです。

 

お店が閉店すると同時に店内の畳を剥がし工場に運び込む。

そこでは職人が待機していて夜の間に畳を縫ってしまう。

縫い上がった畳は、朝の営業時間までには元通りに収められているというサービスです。

 

この成功事例は、大きな資本投下をせずとも、ビジネスの枠組みを変えるだけで、

大きな利益が出せることを教えています。

まずは時間軸での枠組みを取り払ってみることです。

視点・視野・視座で見え方は変わる

現状を疑って考えてみる意識が必要です。

そこには「なぜ?」といった問いかけが重要になってきます。

多角的視点でモノゴトを捉え考える意識が求められるのです。

 

次の図は、モノを見る位置関係を表したものであり、

視点・視野・視座の3つが考えられます。

 

【図4】

 

この内容は次のようなものです。

 

【視点・視野・視座】
  視点(何に注目しているか):

    機能、効果、使い安さ、開発容易性などに注目してみる。

  視野(どんな範囲で見ているか):

    自分の仕事、チーム全体、プロジェクト全体、業界全体といった視野でみる。

  視座(どこから、どういう立場で見ているか):

    部下、上司、ユーザー、ユーザーの顧客の立場でみる。

 

これは、モノに限った事ではありません。

統計のデータを見る場合にもいえます。

同じデータでも分析の仕方で見え方が異なるのです。

グラフを描く場合も棒グラフなのか、円グラフなのか、

また軸のレンジをどの範囲に設定するかでも、見え方が違ってしまいます。

 

よくマーケット分析やロジカルシンキングなどでマトリックス分析を使いますが、

これも2軸の選び方で得られる結果が大きく異なります。

つまり分析にスキルが要求されることになるのですが、

逆にいうと同じデータにも多くの見方ができるということです。

ひとつの指標だけで判断しない。これは経営分析の鉄則でもあります。

ニーズはお客さまの心に聞く

デフレ経済の中、モノ余りの時代でもあります。

消費者にも何が欲しいのか明確なニーズが見えていません。

アンケート調査によっても、新しい商品やサービスの種が見つけにくくなっています。

しかし、お客様がモノを買う理由は単純です。

大きくは問題の解決、不の解消ともいえます。

不便・不満・不快といったものから不を取り除いてやればよいのです。

 

以前ユニクロはユーザークレームに注目して成功しました。

「ユニクロの悪口言って100万円」というキャンペーンを行い、

素晴らしいクレームを提供した消費者には賞金100万円が与えられたのです。

これによりユニクロは消費者の本音を集めるのに成功し、

大ヒット商品への開発に繋がったのです。

欲しいものを聞かれてもわからないですが、不便・不満ならどんどん出てきます。

そこにニーズが隠されているのです。

 

視点を変えて世の中の仕組みを見てみると、

新たな気づきが得られ現状打破のアイデアが生まれてきます。

そこには常識や固定観念を自ら打ち破る意識改革が求められますが、

これはちょっとの発想訓練で身につけることができます。

まずは現状を打破しようと強く思うことが重要なのです。

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