日本経済新聞を上手に読む方法

帝京大学経済学部教授
山本 博幸

掲載日:令和元年10月3日

第4回 頭に傷?をつける

スクラップブック作成で、

情報が頭に刻みつけられ、人前で話すことができるようになります。

スクラップブック+α

ベタ記事を覚えようとしても時間だけがかかって、覚えられず、

人前で語ることは容易ではありません。

 

第3回の例のように、ドラッグストア業界は好調だね。

なぜか知っているかいと、気の置けない友人に話すのです。

 

多くの友人はこの事実を知らず,且つ興味を示したらこっちのものです。

頭に箇条書きしたことを教えてあげればいいのです。

頭に傷?をつけて覚えていたことを,話してあげるのです。

 

7兆円・売上増加中・薬でもうけて、食品は安売り・コンビニに勝つ

これを二度三度繰り返せば、この知識はきみのものです。

あやふやにあったら、スクラップブックに戻ればいいのです。

新聞紙のままだと直ぐに探せません。

 

これであなたは、ドラッグストアに関して仲間うちではエキスパートになります。

ことほど左様に、読んで頭に入れ、切り取って貼りつけ、人に話すことで、

内容を覚えることになります。

ハサミと糊があれば、継続することは簡単な事でもあります。

 

重要な記事が裏表になったらどうしようかと言う疑問が生まれれば、立派なものです。

実は、そういうことは起きないのです。

日経新聞は奇数面に重要で、スクラップしたくなる記事が載せてあります。

逆に偶数面で興味が湧いたとすれば、自分が間違っていると考えよいでしょう。

 

ここまで、よろしいでしょうか。

おもしろい話題があったら、スクラップ。

誰かに話してみる。

 

この繰り返しで、人に話す演題を一つ一つ増やしてゆきましょう。

年間数冊を、時々読み返すことで、ますます日経新聞の理解に磨きがかかります。

 

スポット以外に息の長いテーマや話題を語れるようにするのがヒントです。

  1. 米中貿易摩擦 すなわち アメリカ問題 =A
  2. BREXIT すなわち 英国と欧州問題=B
  3. 中国問題=C
  4. デジタル(AI,ビットコインetc)=D
  5. EV(電気自動車)問題=E
  6. 金融問題(ファイナンス)=F

 

すなわち、ABCDEFと守備範囲を広げてゆけば完璧でしょう。

 

第5回に続く

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