契約の基礎知識
大槻経営法律事務所
弁護士・中小企業診断士 大槻 隆
第4回 契約書作成のポイント =形式/題名=
契約書作成のポイント
= 形式 =
まず、契約書の形式面について、説明していきます。
厚い契約書は、表紙を付けた方が見栄えがいいです。
現在はA4用紙またはA3用紙に横書きが通常です。
字のポイント数は、11ポイント以上が望ましいと思います。
歳をとると、あまりに小さい文字だと見にくいですし、誤解の原因になります。
私は個人的には明朝体が好きですが、ゴシック体・教科書体でも良いと思います。
次に契約書の中身に入りますが、契約書の構成は、
- 題名
- 前書き
- 条項
- 後書き
- 日付
- 署名(記名)押印
となっているのが通常です。
契約書作成のポイント
= 題名 =
何の契約なのか分かりやすい題名をつけた方が良いと思います。
例えば、製品供給基本取引契約書、業務提携契約書、不動産売買契約書、などです。
1枚程度の簡単なものは「覚書」「合意書」という題でもいいでしょう。
仮にタイトルが無くても、それは立派に契約書です。
また、例え契約書のタイトルが贈与契約書でも、
内容が金銭消費貸借契約だったら金銭消費貸借契約になります。
当たり前ですが、内容は題名に拘束されるわけではありません。
ただし、題名も、契約書の解釈の一事情にはなります。
今回はこれくらいにして、次回からは、具体的な契約書の条項に入りましょう。
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