学校では教えてくれない「ホンモノの資金繰り」の話
キャリアコンサルティングセンター
代表 小林 順一
第7回 資金繰りに長期・低金利・無担保で借りられる公的資金を
もともと公的資金は、銀行などによる「民業圧迫」の批判もあって、
特に公庫はヤリ玉にあげられるケースが多く、積極的な宣伝は控えられてきました。
ですから、
たまたま公的資金のことをよく知っている人脈がある人だけが情報にありつけた訳です。
せっかく安い金利で、長期返済が組め、無担保で借りられる資金もあるのに、
それを知らずに慌ててすぐに民間の金融機関に駆け込んでしまう例が多いため、
あえて今回、公的資金を紹介する項目を付けさせて戴きました。
公的資金の種類
一口に公的資金といっても、その種類は多く例えば
- 運転資金に困った時の公的資金
- 創業者のための公的資金
- 輸出入や海外移転などの際の公的資金
- 設備投資のための公的資金
- IT化や時短のための公的資金
などざっと考えつくだけでも大きく分けて5種類もの公的資金があります。
そして例えば「①運転資金に困ったときの公的資金」1つとってもその中には
様々な公的資金があります。
今回はその中で日本政策金融公庫の「普通貸付」をご紹介致します。
この貸付の場合、資金の使い道が「運転資金」の場合、
融資限度額が4,800万円、返済期間5年となっております。
資金の使い道が「特定設備資金」の場合、
融資限度額7,200万円で、返済期間は20年となっております。
この様に大変有利な条件となっておりますから、
その他もっと多くの公的資金をご同業者などの人脈を頼って調べ上げご検討されたら
よいと思います。
(この項の参考書)
依田薫著 「資金繰りに困ったら~公的資金を活用しよう!」日本実業出版社
■以上7回にわたって資金繰りについて述べてきましたが、この中で何か1つでも
ご参考になることがあれば筆者としてこんなに嬉しいことはありません。
稚拙な文章をお読みいただき誠にありがとうございました。
[完]