顧客感動』で売れる会社へ
「これ」を分けて考えないようにしよう
シーアイエルKANDOU代表
顧客感動クリエーター 石黒謙一
お客さまに感謝され、
感動してもらえるようになるための最初の意識改革は
●「仕事とプライベートは別」という考えをやめる
ことです。
もちろんこれは、家に帰っても仕事をしようとか
趣味や、旅行はどうでもいいということではありません。
仕事を離れたときに、プライベートをどう生きるか、
どういう自分であるかということが大事。
例えば、一流のホテルマンというのは、
普段、電車に乗ったときは、座席には座わらないそうです。
席に座っていて、体が不自由な人、お年寄りが来たから譲るのでは遅い
その座席は、初めから空けておかないといけないと考える。
なぜなら、体が不自由な人、お年寄りは、
席が空いていたら、気軽に座ることができますが
すでに誰かが座っていて、その席を「どうぞ」を譲られても、
気をつかってしまいますよね。
相手に「申し訳ないな」と気をつかわせてしまったら、
もうすでにそれは、親切ではありません。
「譲ることが親切だ」と考えている人と、
「気をつかうことなく座ってもらうことが親切だ」
と考えている人とでは、
人に喜んでもらうセンスとしては、天と地の差があるわけです。
そして、普段、公共の場で、
そういう深いところまで相手の気持ちを想像し、
気づかうことができる人だからこそ、一流の仕事ができるし、
お客さまに対しても、その能力が発揮できる
普段、公共の場で、オレが、オレがと言っているような人が、
会社に行って、朝礼をした瞬間から、
お客さまに感謝されるような人になる
なんてことは、ゼッタイにありえないわけです。
日頃、会社の同僚、友だち、両親はもちろん、
自分がお客さんとして行ったお店の人に対して
気づかえないような人が
お客さまと会った瞬間から、心をつかむような行動ができますか?
ということなんですね。
「人は、普段、頭の中で考えていることが、必ず行動に表れる」
職場の研修の中で
「お客さまに対してどう接するか」ということを
月に1時間、2時間やっても、それほど大きな差はつきません
もちろん、それも大事
でも、それ以上に大事なのは、
仕事から離れたプライベートの時間をどう考え、行動するか
という生き方を教える
ことなんですね
そういう考え方で、
恋人とのデートや、大好きなゴルフ、旅行をしたなら
休みの日に、自分の好きなことを思いっきりやることが
自然に、仕事の質を高めることになるのです。
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