利益を追うのではなく、生産性を高める!
ビジョン経営コンサルタント
羽谷 朋晃(はたに ともあき)
第6回 ビジョンに向かい生産性を高める「左回り」の法則
ビジョン→行動→環境の順番(左回り)を守る
まずビジョンがあり、
その実現のために行動を実践する。
そして
その行動を促進するために環境を整備する。
環境を整備することで、ビジョン、つまり
「企業が未来のある時期までに成し遂げたい成果」に近づく。
この左回りを守ることが重要です。
リーダーが最も注力するのは、結果ではなく、結果が生まれる行動や環境です。
人がワクワクするようなビジョンを持ち、それが現状と大きなギャップがある。
そのギャップを埋めていく為に、行動の質を高め続け、
中核となる行動に全力で集中できるように、あらゆる環境を整えていく。
こうして、ただただビジョンに向かって、行動と環境を変えていく事が、
自然とイノベーション、つまり生産性向上につながっていくのです。
ビジョン経営を実践し、飛躍的な生産性向上を実現している企業、
そんな企業は必ず、この順番で思考し実践しています。
特別優秀な経営者やリーダーが存在するからではありません。
この左回りを愚直に実践していき、
結果を出し続けた企業の経営者が後に称賛されているだけです。
過去の成功が必ずしもこれからの成功につながらない
これからの変化のスピードは20世紀と比べ、とてつもなく早いです。
過去は優秀なリーダーの下で社員がその指示に従って成果が出たかもしれません。
しかし、これからは社員全員が主体的にアンテナを張り巡らし、
柔軟に行動していく事が求められています。
そんな時代に対応していく為には、過去の体験や経験に頼るのではなく
ビジョンに向かって、左回りで企業をデザインしていく事が必要です。
売上を10倍にするとか、利益を5倍にすると言った結果は、
どんな優秀な経営者でもやってみないと分かりません。
しかし、ビジョンに向かって日々の行動を見なおしたり、
その行動を促進させるような環境整備は、経営者がその気になれば、必ずできます。
まずは、目の前の行動、環境を見直していきませんか!
[完]