中小企業が直面している緊急課題と乗り越え策

株式会社武田マネジメントシステムス
代表取締役 武田 哲男

掲載日:令和元年6月21日

第6回 「働き方改革」は組織全体の『融合』により発展

顧客が満足し、企業も好業績を継続、働き手も仕事が楽しく収入も増。

これが髙付加価値を生む投資につながれば顧客は更に満足。

 

これが「女神のサイクル」です。

 

女神のサイクルを生みだすには、

最終顧客・従業員・取引先・地域社会・株主・行政の顧客満足が大切です。

 

今回は従業員の満足を生む取組みを見ていきましょう。

社員満足は収入だけの問題ではない

ES(Employee Satisfaction=従業員満足)のが語られる背景にあるのは、

過度な長時間勤務や身体を壊すのほどの残業時間、低賃金、

いわゆるブラック問題です。

 

一方で、決められた時間に終わる残業ゼロに不満を抱く働き手もいます。

 

自分が興味を持ち、自分を磨くために取組みたい仕事を中途半端に終わらせたくない

ために結局、自宅で仕事に取組むなどの不満も存在します。

 

やり甲斐がある仕事が好き、

テーマを持ち、自身を磨き、企業と共に成長したいといったスタッフを

画一的に型にはめる取組みを好まない人たちも存在します。

 

機械的に決められた時間、作業が正に事務的・機械的・無機質ととらえられるのです。

 

これでは企業と働き手が共有する「夢」「ロマン」「志」は失われます。

仕事の量と質

従業員の行動を「作業」「仕事」に分けて考えてみると分かりやすいと思います。

 

「作業」とは、処理する、片付ける

「仕事」とは、髙付加価値の創造です。

 

貴方はどちらをお選びになりますか?

何れの選択も「価値観」の問題です。

 

職場での良質な関係性から言えば、

価値観の合った人達が互いに相乗効果を生むかけ算の関係になることにより、

これも「三方よし」になります。

 

現在は働き手も「作業」を選ぶか、「仕事」を選択するかの二極化の時代にあります。

 

恐らく2020年のビッグイベントが過ぎると急ピッチに現場の処理型業務、すなわち

「作業」分野は海外からの働き手や機械化・ロボット化やAIに移っていきます。

 

付加価値を創造する「仕事」に関しては、

量から質に、「処理」から「創造」に比重が移ります。

 

私はそのような予測をしているため

「仕事」のための「人材」「人財」につなげ、育てる取組みもしています。

 

例えば、コストダウン一つ取っても『智恵』『工夫』『技術力』を駆使する。

 

今まで多くの知識を身につける、覚える「知識集約型」の教育から、

「知性」「教養」による"新""創""改""展"(新装開店の語呂合わせ)へ移行する。

 

これに「日本式おもてなし文化」『融合』する。

 

そういった「多能力者」の育成が「人財」を誕生させます。

 

人財は「女神のサイクル」を生む一環です。

顧客の概念をとらえ直す、従業員を人財に導く。これも「働き方改革」です。

最後に

1秒ごとに時は過ぎ1秒前には戻れません。

 

急ピッチに変革の現在、今後の1秒1秒をご発展のための視点としてご案内しました。

 

いささかでも皆様のご活躍・ご発展につながれば嬉しい限りです。

[完]

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