環境ビジネスに低リスクで参入する方法

心の構造

情動心理学開発研究所代表

小山 祐敬(ゆうけい)

商売を行う上で欠かせないものの一つが、ヒトです。

売る側と買う側にそれぞれヒトがいなくては商売は行えません。

そのヒトの心の構造と感情の流れを理解・活用することで、信頼関係の構築や安心づくりに役立てることができます。

 

まず今回は、ヒトの心の構造についてみていきましょう。

精神心理学の変容

人類史上、人間の心が構造的だと発表したのは、

心理学の父である2400年前の哲学者アリストテレスです。

 

それを理論的根拠も発表して、臨床応用したのがフロイトです。

心的外傷や神経症概念の発見がビートルズ・ジョンレノンへ精神的安寧をもたらすなど、その後100年間で、フロイト心理学(フロイト理論)は人類の精神的な病いを解決し、多くの人へ光明を与えてきました。

 

一方で、心理学の大きな柱でもあるフロイト理論は、彼の高名な弟子ユングやアドラーにより当時からその重要な一部が否定されてきました。
今日まで、修正はされても代替案は明確に提示されず、根幹に不確定部分を残したまま100年過ぎてしまっているわけです。

 

この重要な不確定部分に不備があるためか、最近、大学では心理学科を設置しているところはごく僅かになっています。

また、現在、精神心理の領域では、脳科学のほうが説得力があるようです。

そのおかげで、精神治療の際、投薬が的確となり、副作用も無くなってきているとのことで喜ばしい限りです。

フロイト「心の構造理論」とその修正

さて、フロイトの心の構造理論を簡単に説明すると、以下のようになります。

 

人間の行動の背後には、その司令塔である自我がある。

その自我の中には、感情や欲求がある。

さらに、これら感情や欲求の背後には、

性的喜びを求める衝動(リビドー)がある

 

ユングやアドラーが否定したのは、

この"性的喜びを求める衝動(リビドー)"です。

行動の背後に自我や感情「~をしたい」という欲求があるのは理解が得られました。しかし、その背後にあるものを"性的"なものに限定するのは納得できないと反論した訳です。

 

例えば、心が通う友達がいなくて寂しい、

今日は食卓に花を飾りたい、
やりがいのある仕事に就きたい等は、

"性的喜びを求める衝動"から生じるとは言えません。

単に"心を満たしたいという衝動"から起こる感情や欲求です。

かつて、新フロイト主義、修正フロイト主義という心理学の潮流が
起こりましたが、
リビドー説に対して否定しながらも代案が明確ではありませんでした。

しかし、実は、情動の流れから原動力を特定する代替案はシンプルで、
"性的"の二文字を抜き、"喜びを求める衝動"とすること
最も判り易いのです。

商売を成功させるためには・・・?

人はどんなに困難な環境でも、単に生きるだけを望みません。
生きるからには幸せになりたいものです。
幸せとは、喜びが満たされた状態をいいます。

ヒトの行動の裏には、
幸せになるために喜びを求める衝動、感情や欲求、自我が存在するのです。

商売を成功させるには、
この衝動などを満たすような行動をとる
必要があります。

 

次回からこの心の構造の観点に立って、
具体的な接客・営業の方法を見ていきましょう。

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