学校では教えてくれない「ホンモノの資金繰り」の話

キャリアコンサルティングセンター

代表 小林 順一

第6回 資金繰りをめぐる人脈はできていますか

日頃から銀行と税理士(会計事務所)を味方にしておけ

前回、銀行の中で融資の仕事はどのように進められているのかを述べましたが

今回は銀行を取り巻く人々のお話をさせて戴きます。

 

いずれも資金繰り・融資に欠かせない話だからです。

 

まず税理士ですが、

税理士(会計事務所)は実は銀行にとっても重要なパートナーなのです。

 

なぜならば、銀行は税理士の作ったその会社の決算書を全面的に信用し

事(融資)に当たっているからです。

 

また税理士は決算書に近い立場にいるからこそ、

企業に対して経営アドバイスを行うことができるのです。

 

企業も銀行もこの税理士を味方にすることが、何より肝心なことです。

 

税理士を上手に強力な味方につけ、もっと深く企業の中に入ってもらえれば

内部の人間が気づかない問題点の指摘や業界の多くの情報が入ってくることに

なるでしょう。

 

わたしが1年で関連会社を立て直しをしたときも、

しょっちゅう税理士事務所に顔を出し、また会社に税理士さんがいらしたときには、

必ず夜遅くまで(場所を変え)話を聞く機会を作りました。

 

税理士さんのお話する違う業界の仕事のやり方がその後大いに役立ちました。

銀行と信用保証協会との関係

信用保証協会は、各都道府県と政令指定都市にあります。

その仕事は中小企業が銀行から借入をするときにその融資を保証することです。

 

会社側からすれば資金調達がうまくいきますし

銀行にとっても保証協会の保障があるから安心して融資ができます。

 

なお、保証協会を利用する場合、債務者(借入人)は保証料を負担することになっています。

 

でもいいことに、制度融資(創業支援制度もこの制度融資)という事業者負担を

軽減する融資があります。

 

これらを有効に活用し銀行は中小企業に有利になるように、

また自分たちもリスクを少なくしたやり方で融資を実施しているのです。

 

日頃からこの協会のことにも関心をもち、お知り合いの利用者がおられたら

その概要を聞いておくことも肝要かと思います。

 

■次回(最終回)のテーマは

<資金繰りに長期・低金利・無担保で借りられる公的資金を>

[次へ]

分類一覧

メールマガジン登録

弥生会計支援室 名古屋

金融円滑化法,経営改善計画,経営計画,

相続でお困りの方


ページの先頭へ