利益を追うのではなく、生産性を高める!

ビジョン経営コンサルタント
羽谷 朋晃(はたに ともあき)

第3回 ビジョン経営の要「行動の実践」

前回、ビジョンとは、企業が未来のある時期までに成し遂げたい成果であり、

ビジョン経営とは、ビジョンを成し遂げるための行動を実践していくことである

とお伝えしました。

 

では、ビジョンを成し遂げる行動を知るにはどうすればよいでしょうか。

 

「ビジョンに沿った行動」を考える場合には、

「ビジョンを達成した際に、わが社はどのような行動をとっているだろうか」と考えます。

 

もし、ビジョンが「顧客満足を追求する」であれば、

顧客満足を実現した当社では、社員はどんな気持ちで製品を作るだろうか?

品質についてはどこに気を配るだろうか?

営業であるならば、どのように顧客に接するだろうか?

社員は自社の製品やサービスをどのように捉えているだろうか

など、具体的に行動を考えていきます。

 

一流の人は一流の仕事のやり方をし、二流は二流の仕事のやり方をします。

結果、一流の人は一流であり続け、二流の人は二流のままです。

 

二流の人が一流に成長していくのは、一流の人の仕事のやり方をマネするからです。

 

同様に、今の会社がビジョンを実現した会社に成長するには、

ビジョンを実現できている会社で実践しているだろうやり方をマネすることが肝要です。

 

ビジョンに向かい生産性を高めていくには、

まずは、ビジョンが実現できている状態での仕事のやり方を実践する事。

ここからがスタートになります。

人は目に見える、行動に影響される

「ビジョンがあるだけではビジョン経営は進まない、

ビジョンを成し遂げる為の、行動を実践することでビジョン経営となる」と書きました。

 

ところが、それを理解して実践してみても

直ぐにはビジョンを達成するような行動はとれないでしょう。

 

それは、人は目に見える行動に大きく影響されているからです。

 

ビジョンやそれに沿った行動指針があり、それらを語っていたとしても、

日常において、経営者が社員に求めている行動がビジョンに沿っていなければ、

社員は、語られているビジョンの内容ではなく、行動を信頼します。

 

例えば、「顧客満足を追求する」というビジョンがあったとします。

 

それにもかかわらず、日常の社員への指示が、いかにして売上、利益を上げるかであり

顧客にいかにして喜んでもらえるかの話が二の次になっていたとしたら。

 

社員の心の中でビジョンは形骸化し、どこか遠い他の会社の話になります。

 

ビジョン経営を実践するという事は、

ビジョンを経営者も含めた社員すべてがビジョンに沿った行動を実践していく事です。

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